2017/08/30
北海道マラソン走ってました。
まるで夏休みが終わった小学生くらい
浅黒く焼けてます。
イシカリのがまぐち屋
いとはりおしごとです。
さて、今日は
いつもと趣きが違う内容のブログを
綴ろうかと思います。
糸も針も出てきませんのであしからずw
先日の日曜日、
国内唯一の真夏のレース
北海道マラソンにて
無事42㎞を完走することができました。
ゴール直後から脳内リピートしている
「若者のすべて」(フジファブリック)
もしよろしければ
ブログと合わせてお聴きくださいませ。
※決して若くはないワタシの一押しです。
走り始めたのは2013年の春。
初めてのレースは、
同じく北海道マラソンのファンラン11㎞。
その年に新設されたレースで、
初開催に見事当選しました。
ところが素人感覚で走り始めたため、
フィジカルとメンタルが全くかみ合わず
下半身のあちこちを傷めたまま練習を重ねたせいで
11㎞を完走出来たものの、
それから半年もの間、走ることはおろか
歩くものやっとという生活を送る結果となりました。
それからは無理な練習を控え
楽しんで走る練習を積みました。
フルマラソン初挑戦は一昨年の北海道マラソン。
35㎞関門手前でタイムアップとなり、
先を目指すことができませんでした。
その日の夜のことは今でも忘れません。
クタクタに疲れているはずなのに、
夜、何度も目が覚めるのです。
制限時間を迎える手前の新川通を
「歩こうか、このまま走ろうか」
と迷いながらフラフラしている自分がいるのです。
あそこでもっと頑張っていたらゴールできたかも。
なぜ途中で歩いたんだろう。
なぜもっと練習しなかったんだろう。
ただただ、悔しさと惨めさだけが残るレースでした。
もう、ハーフで完走出来たらいいや。
それからはハーフマラソンや10㎞前後の大会にエントリーして
楽しんでいました。
今年の6月、
初めてフルマラソンを完走。
※その時の詳細はこちら
大会前の練習で右足を捻挫してしまい、
タイムも身体もボロボロでしたが、
その完走後、久しぶりに欲が出たのか
「北海道マラソン、完走したいなあ」
と思いました。
怪我をしない程度で
自分ができる範囲でのランニングを
少しずつこなしました。
そして迎えた今年の北海道マラソン。
前回はたった一人でスタートブロックに入り、
一人で走って
一人でリタイヤしましたが、
今年は違います。
ワタシが通った高校の同窓の皆さんと一緒に
ゴールを目指します。
しかも、
沿道で応援してくれる同窓の方々も
たくさん来てくれました。
同じスタートブロックの先輩に教えていただき、
スロースタートでペースをキープ。
今まで走っていたペースよりもゆっくりだったので、
走りながらお喋りもできるくらいでした。
気が付いたら21㎞を過ぎ、
一緒に走っていた先輩の姿を見失ってました。
「どうしよう・・・」
それまで教えていただいたペース配分を思い出しながら
スピードを落とさないよう気を付けて走り続けました。
ランニングウォッチでペースを確認しながら走ります。
本当のところ、
この時は完走を目指さず
何㎞まで行けるかを模索してました。
長い長い新川通。
折り返しを通過したランナーが
向こうの道路を走り過ぎます。
そこに同窓の先輩達が
新川通を折り返して復路を走りながら
往路のワタシに声をかけてくれました。
ああ、見つけてくれて、
声まで掛けてくれるなんて。
ああ、ランニングって一人で走るものだけど、
やっぱりうれしいなあ。
涙が出そうになります。
折り返して25㎞からがワタシの難関。
疲れが出ます。
ペースも落ちてきました。
また諦める?
また何度も目が覚める夜を過ごす?
一昨年の悔しさが蘇ります。
往路で応援してくれた皆さんは
復路でも待ってくれてます。
「絶対辿り着きたい」
そう思った時、
聴いていた音楽のテンポが変わりました。
3時間を過ぎたら掛かるよう計画した
「ブルーハーツ」メドレーです。
脚が勝手に動きます。
ペースが上がります。
スゴイ、30㎞を過ぎても
走れるとこがすごい。
なぜ走れるか?
先輩と共に走った最初の20㎞のおかげです。
ゆっくり走ったので
まだがんばる力が残っていたのです。
ここからは初めて走るコース
北大構内です。
風が気持ちよく吹いてました。
もっと笑顔で走りたいなあ
今はヘロヘロで
ひどい顔で走ってるんだろうなあ
そんなことを考えてました。
トレイントレイン
人にやさしく
リンダリンダのおかげで
40㎞関門も突破。
さすがにくたびれてきたぞ。
でも、ここで歩くのはくやしい。
最後まで走ります。
最後の1㎞は
決して若くはないワタシに
いろいろな感動を与えてくれました。
ボランティアの皆さんや
沿道のギャラリーの皆さんが
自分の友人を応援するかのように
大きな声で応援してくれること。
そして、
同窓の先輩達がゴール手前で待っていてくれたこと。
あー、やっと終わる。
今年は大通公園に戻って来れた。
千歳JALの再来です。
また涙が出てきました。
その時、腕時計を見たら
走った総時間が
4時間57分だったのです。
もしかして、5時間切れるかも。
そう思うと泣いてる場合ではありませんでした。
鬼の形相でゴールを抜けて時計を見たら、
「4時間59分30秒」(笑)
しょっぱいタイムですが、
道マラ初完走のワタシにしては上出来です。
こうしてワタシの夏は幕を閉じました。
苦しさももちろんありましたが、
完走さえできればみんなチャラです。
脚の疲労も抜けてきた今日なら
本当に楽しい42㎞だったなと
大きな声で言えます。
おかしな臭いが立ち込める中走ったススキノも
ランナーの熱気で空気がやばかった創成トンネルも
トンネルを抜けた後の涼しい秋風も
「ここに戻ってこれるかなあ」と眺めた北大の農場も
紙コップとスポンジで転びそうになった新川通も
一昨年、収容バスに乗り込んだ新琴似1番通りも
初めて走った北大のキャンパスも
涙でちょっとかすんだ赤れんが道庁も
全部、楽しかったぞ。
また練習して
わざわざ苦しみに行くんだろうなあ(笑)
Facebookでたくさんの応援コメントをいただき、
本当に勇気をいただきました。
改めてありがとうございました。
それから、札幌北陵高校OB
「屯田ブリザーズ」ランナー、応援隊の皆さま、
たくさんの元気と勇気をいただきました。
本当に本当にありがとうございました。
これからも
がまぐちにランニングに
好きなことを一生懸命頑張ります。
長文に最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。