時間の隙間。

今年の春から夏にかけて
作品撮影のために習い始めたカメラのおかげでしょうか。
季節の移ろいに敏感になった気がします。




ここ数年、こういう時間がなかなか取れずにいました。
作業場で黙々とがまぐちを作ることはとても大好きなことで、
それを毎日続けられるのは、とんでもなく幸せなことだと。



でも、何事もバランスが大事です。


走ることも好きだし、
ドライブで北海道の自然を楽しむことも好きだった。
そうそう、忘れてた。
ワタシ、アウトドア派だったっけね。




作業の段取りを付けて隙間時間を作り
カメラを持って出掛ける。
そんな10月でした。
いろんな秋が撮れました。




8月中旬から販売出展をセーブし、
物事と向き合う時間を作ることに努めていました。
手しごとのことだけでなく
家族のこと
自分のこと
来年のこと
5年後のこと
その先のこと


ざわついていた気持ちが少しずつ落ち着いてきて
「ちょっと余裕ができたかな」
ほんの少しだけ
心の中に浮かんだだけなのに
ここ数日で突然、
「初めまして」のご縁がどんどん舞い込んできました。


もともと自分のキャパシティ管理が不得手で
パンクしやすいタチのワタシです。
数か月前に同じご縁が巡っても
多分お断りしていたかも。


それがこのタイミングで巡り会えたのは
きっとうまくいくに決まってる。
本当はビビりのワタシの弱い心が
チラリと覗きかけた時
そう強く信じることにしました。


情報解禁が来年以降なので
まだ詳細はお知らせできないのがもどかしい。
「あるある言いたい」の芸人さんも
こんな気持ちなのでしょうか。

今月はワークショップとストックセールでお会いしましょう。

お問い合わせ、お申込みは
Instagram
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各DMよりお知らせください。

秋色帆布。

いとはりおしごとのがまぐちショルダーバッグは
繊維のマチ、岡山県倉敷で作られたブランド生地
「倉敷帆布」を使用しています。


受注制作品としてこれまで作ってきたバッグは、
中厚地で帆布の素材感と丈夫さがありながら
比較的扱いやすい8号帆布生地で仕上げています。


少し前になりますが、
柔らかい手触りとビンテージファブリックのような風合いの
バイオウォッシュ加工が施された帆布を購入したので、
5カラー、各色2点限定で販売しております。









≪スカーレット≫
https://www.creema.jp/item/8025336/detail

街にアースカラーが溢れる秋。
だからこそ映える鮮やかな赤橙色、
「スカーレット」のバッグをお出掛けのお供にいかがでしょうか。




≪オリーブ≫
https://www.creema.jp/item/8025380/detail

くったりとしたユーズド感が
オリーブグリーンの深みを更に演出します。




≪アッシュグレー≫
https://www.creema.jp/item/8025350/detail

シャビーシックなテイストによく合いそうなブルーグレイ。
ありそうでなかなか出会えない色味のバッグです。




≪キャニオンブラウン≫
https://www.creema.jp/item/8025365/detail

黒のバッグをそろそろ卒業したい、
でも冒険するのはちょっと・・・
そんな方におすすめなのが
キャニオンブラウンのがまぐちショルダーバッグ。
明るめのブラウンで、
ブラック同様いろいろなファッションに合わせやすい色味です。




≪ミネラルブルー≫
https://www.creema.jp/item/8025422/detail

ブルーがお好きな女性にはもちろん、
男性にもぜひ使っていただきたいバッグ。
クリスマスギフトにもぜひお役立てください。




ご紹介のバッグは
いとはりおしごとCreemaギャラリーにて販売しております。


各色2点限定で
4週間後発送の受注制作品ですが、
現在、どのお色味も完成品が1点ございますので、
早めのご注文だと入金後すぐに発送可能です。

ぜひお時間がございましたら
ギャラリーページへ遊びにいらしてくださいね。



♭♭♭♭♭♭




がまぐちの物撮りの為に習い始めたカメラですが
秋になってからもりもりと興味が湧き始めておりまして、
昨日は初めて撮影会に参加してきました。


いつもは自前のミラーレス一眼で撮っていますが
実は一眼レフカメラに興味が湧きつつあります。

使い方はもちろん、
レンズの知識すら怪しいワタシが購入するには
まあお高すぎます。


なので、メーカーさんからカメラをお借りできる撮影会は
とても楽しい時間でした。

国道沿いにある 「昭和の茶処 葦笛洞」さんにて 
愛用のOlympus penliteとは比較にならないサイズ感。

カフェの敷地内とその周りの景色は自然に溢れてます。

自分の好みの景色や色味や、
カメラで何がしたいのかが
撮る毎に気づいていくという
まるで自分セラピー。


そして、「レタッチは悪」と思ってましたが、
ワタシの場合、撮った後に写真を加工することも
結構楽しんでいるみたいです。
(がまぐち画像はあまり加工しておりません、念のため・・・)


好みの色合いにガンガン加工です。笑





たくさん撮って
知らないことはどんどん人に聞いて
恥も外聞もなく
自分の写真を人に見てもらって
ガシガシ批評してもらうのが
上手になる近道なのかも。
そんな風に思いました。




自分の好きなこと


ソーイング
ランニング
ここに加わった「カメラ」も
長くお付き合いできそうです。


次は何を撮ろうかな。

がまぐちリュックサンプル品が完成です。

来月から2回に分けて制作する
ヨークカルチャーセンター琴似のがまぐち講座初級クラスの
制作品サンプルが完成しました。




日没後で撮影が思うようにままならず。
改めて取り直したいと思います。







とある機関から取材させてほしいとのことで
事前アンケートに回答した時に思ったことを少し。



それらはいつでも
自分の頭の中にストックされた経験や情報のはずなのに
文字にして自分の頭から取り出すと
「あ、そっか、そうだっけな」と何故か確認作業となります。



質問はごくシンプルで
「いとはりさんのこれまでのことと、これからのこと」。
10分くらいで終わるかなと考えていました。

ところが
取り掛かり始めたら
2時間近く時間を使ってました。



石狩に住むようになったきっかけとか
ソーイングとの出会いや
いとはり活動のきっかけとか
今後の展開などなど。



そして先日は
大好きな作り手の方々と
ゆっくりお話する機会があり、
素敵な時間を過ごしました。



ジャンルの異なる作品を作る女性の会です。
ご一緒したお二人は
私にとって偉大な作り手の方々で
創作活動も暮らしも佇まいも
何もかも教わることばかりで
全部録音して何度も聞きなおしたいくらい笑


創作のこと
暮らしのこと
料理のこと
家族のこと
犬のこと
ネコのこと

あ、それから調味料のこととか。


変色に気を付けたい料理に
甜菜糖を使ったおかげで
いろどりが微妙になっちゃったとか。
(これはワタシネタ)

家族以外の人とお話する機会が
ここ最近はとても楽しくて
自分にとって大切な時間と感じてます。


知っているようでちゃんと認めていない
自分のこと。

文字や言葉で発信することで
ちゃんと自分にストンと落ちてくる自分のこと。

そういうことも
大切にしないとね。


ここ最近、
ちょっとばかり忘れてた。




作業場でこっくりとミシンを進める毎日も大好きですが
いろんな出来事を経験して
「それで自分はこれからどうしたい?」
などと考えながらの作業も大好きです。



作業に疲れたら、
窓の外の遠くに立ち並んだ風力発電の風車が
「お、今日は3基回ってるな」とか
「あの新しいやつ、試運転かな」とか考えながら、
眼筋を緩めたりします。


防ぐぞ、老眼。




先日、作業がひと段落したので
発作的にドライブへ。


朝里ダム周辺はきれいに紅葉してました。

さあ、今日は何作ろうかな。

1点限りの蔵出し限定色。

先週から作り溜めた帆布のバッグを
昨日、Creemaより販売をスタートしました。



A4サイズもラクラク収納!帆布のがまぐち3wayリュックサック≪オリーブグリーン≫





帆布がまぐち2wayショルダーバッグ ≪モカベージュ≫
帆布がまぐち2wayショルダーバッグ ≪ラズベリーレッド≫




ラズベリーレッドのバッグは
倉敷帆布から去年の夏ごろに販売された
期間限定カラーの8号帆布で仕上げました。



手元には2点分の生地在庫があり、
画像の1点は撮影用に仕上げました。



もうすぐ完成するよってときに
ポケット表面にネップ発見。
こちらは正規品としての販売を差し控えますので
受注制作品としてお受けするのは1点限りとなります。
とても鮮やかな赤ムラサキで
クリスマスや忘年会などの華やかなシーンでは
おしゃれに花を添えられそう。






無念・・・



ネップ部分を布用シールで
デコレーションしてみようかとも検討したのですが、
手を加えることなく、
今年最後の出展イベントで
アウトレットセールを実施、
そこでお安くお譲りしようかと思います。


その時には
アウトレット品だけじゃなく、
カルチャーセンター琴似の講座制作品のサンプルも
全てお安く展示販売する予定です。



また、これまでいろいろな催事に連れ出した
がまぐちバッグ在庫品各種サイズも
全部お安くご紹介します。

開催が近くなったら
作品やお値段をお知らせします。



今年最後の出展は
12月23日と24日に
地下歩行空間にて開催の
カナリアクリスマスマーケットです。
暦の関係で、今年は両日平日開催となりそう。




先日、札幌マラソンの応援に行ってきました。

いつもは走る側のワタクシは
沿道でランナーを応援するということは、
もう何年もしていません。

その昔にはなかった
「応援ナビ」というアプリで
お知り合いのランナーさんが
どの辺りを走っているのか、
あとどれくらいでここに到着するのか、
ランナーとスマホを見比べながら
お目当ての方にエールを送ることが出来ました。


ああ、
いつも応援してくれる皆さんも
こんな気持ちで
「頑張れ」って言ってくれていたんだなー。






沢山のランナーを見ながら
この大会のエントリー忘れを
ひどく後悔したのは
言うまでもありません。
来年は走ろう。
まずはエントリー忘れに気を付けよう。





いとはりおしごとのがまぐちバッグは

Creema

minne

各マーケットプレイスにて販売しております。
お時間がある時にギャラリーページへ遊びにいらしてくださいね。

がまぐちリュックを試してみました。

これまでたくさんの方にご注文いただいてきた
帆布がまぐちリュックサック。




A4サイズもラクラク収納!帆布のがまぐち3wayリュックサック≪ヒワグリーン≫

肩掛けショルダーやクロスボディーバッグとしても使える
3way仕様となっています。


実はワタシ自身、リュックを背負って出掛ける機会があまりありません。
なので、このがまぐちバッグの使い勝手について
主観的に考察したことがありませんでした。
(ゴメンナサイ)


そこで、昨日は子供の学校の社会研修(日帰り旅行ともいう)だったので、
このバッグに荷物とカメラを収納して
小樽・余市方面へ行ってまいりました。


使ってみて強く感じたことは、
「ポケットの中に付けたミニポケットが抜群に便利」ということ。


頻繁に出し入れするスマホはミニポケットに収納。
行く先々でいただくパンフレットや地域マップは
ポイポイと大きなポケットに入れます。

カメラで写真を撮る時には
両手が空いている方が都合がよいので、
リュックが便利。


ワタシはレンズを一つしか持っておりませんが、
いくつかレンズを持って撮影に出掛けるという方には
蓋つきのレンズ収納用ソフトボックスを
このバッグに入れていただくと、
おしゃれなカメラバッグにもなります。
















朝から夕方まで使用してわかった
がまぐちリュックの便利なところ。



多少荷物が重くても
背負ってしまえば気になりませんでした。
お買い物の支払いに手間取ってしまうときには
持ち手を肩に掛ければ
落ち着いてお財布からお金を出し入れできます。





これからもたくさんの方に使っていただけるよう
このヒワグリーンのバッグを自分用に使ってみて
気づくたびに自分の言葉でお伝えしながら
丁寧に縫製作業を進めて行きたいなと
帰りのバスの中で
うつらうつらしながら思いました。


今日はこれから秋色の帆布が幾つか届くので
またご紹介したいと思います。



昨日は美味しいものをたくさん食べて
素晴らしい景色をとっぷり眺めたので
やる気満タンで今日からまた
モリモリ頑張ります。

やまと君のこと。

今日は一日もくもくせいさく。
A4サイズのがまぐちバッグを新色を作ってます。
オリーブグリーンと深緑のふたつ。



ワタシはグリーンが大好きです。
なのになぜだろう、これまで作ってなかった。
晩秋から冬へ向けて販売スタートできるよう
ミシン頑張り中です。




頑張りすぎると
すぐ首がコリコリします。


お昼ごはんの前に、
ストレッチポールの上で
背中や肩甲骨をほぐしながら
両腕を上げたり下げたり、広げたり縮めたり。



ワタシの腕や手がふらーっと動くのが面白いらしく、
愛犬のやまと君が鼻先で手先を追いかけます。


元繁殖犬のやまと君。
3頭の中でダントツに臆病者でした。
少しずつ家庭犬らしくなって
最近ではすっかり甘え上手に。


さて、午後もがんばろ。

今年最後のワンコインワークショップかもです。

今年もたくさんの皆さんに作っていただいた
ミニがまぐち制作体験ですが、
どうやら今年最後になりそうな予感です。


「印鑑ケースとして」とご紹介しておりますが、
他にも入るものがありそう。

というわけで、手近にあったものを入れてみました。



USBメモリー、ジャストサイズでした。



SDカードも入ります。



50円玉10枚。余裕で入ります。
100円玉と500円玉が
手元にあまり無かったので検証できず。
無念。



ぜひご家族、お友達お誘いあわせの上遊びにいらしてください。

石狩いきいきフェスタ2019
10月5日(土)10:00~15:30
花川北コミュニティセンター(石狩市花川北3-2-198-1)

開催時間と制作体験時間が若干異なります。
ご注意ください。

当日はスタンプラリーや健康に関する各種セミナー、
お菓子や食品販売、防災備蓄品販売など
盛りだくさんの内容で皆さまをお待ちしております。


去年もこちらのイベントでワークショップをやらせていただき、
出展されていた業者さんから災害時の備蓄食品を購入しました。
9月の大きな地震で停電を経験した直後で、
「もしものために早く準備しなくては」と気に掛かっていたので、
タイミングよく備えることができました。

賞味期限が切れる前に、
郵送で教えてくれるサービスも。
まだおうちに備蓄していないという方に
ぜひおすすめです。

イベント詳細は石狩いきいきフェスタFacebookページよりご確認ください。

秋の石狩浜を楽しむ。

連休が続いた9月、
私が住む石狩では秋サケ漁が最盛期を迎えており、
お祭りも連日開催されてました。



この時期はハマナスも真っ赤な実を付けていて、
石狩浜海浜植物保護センターでは
「はまなす広場」というイベントも開かれてました。


切り絵クラフトで作るキャンドルホルダー制作は、
たくさんのちびっこが体験。




石狩浜界隈で収穫した自然素材のリース制作は
子供だけではなく大人も無口になって黙々と手を進めてました。



あまりにもかわいくて、つい自分も・・・






いとはりおしごとでは、はまなすモチーフのオリジナルデザイン生地で
がまぐちをはじめとした布雑貨を展示販売。

ランチマットやお弁当袋などご好評いただき、一部完売の作品も。



今後、はまなす柄の作品は
はまなすの丘公園ヴィジターセンターにて展示販売予定です。
11月初旬までの営業となりますので、ドライブや公園散策がてら
ぜひ遊びにいらしてください。






イベントの合間には
秋晴れの中、カメラを持ってセンター内の植物再生園を散策。


「はまえんどう」だった気がする。



小さくて黄色くて、タンポポのミニチュア?



ハチが懸命に蜜を集めてました。



最盛期を過ぎたエゾカワラナデシコ。
ハラハラした花弁が可憐で好きです。



砂地に根を張る植物。
強い潮風に晒されながら強く生きてます。



山のものかと思っていたどんぐり。
海にもありました。






連休最終日の昨日は
朝から雨が降り続いてましたが
絶対に行くんだと決めていた
佐藤水産㈱の「鮭の里まつり」へ。

前日の会場は大混雑の大渋滞で大変だったそうですが、
激しい雨が降り止まなかったおかげで
どこもガラガラでスムーズに見て回りました。

実はこのイベントでは毎年、
考案中の新商品を試食することができて、
その中から1点に投票、トップ当選したものは
実際に発売される「新商品総選挙」というものがあります。

自分好みだけど、投票トップになれない商品は
もう食べられない可能性もあるので、
気に入ったものは、即購入です。

5~6点の新作の中から
「ニシンと数の子の醤油漬け」
「サーモンのクリームチーズ和え」
どちらか迷いましたが、
サーモンが完売してしまっていたので、
商品化されることを願ってこちらに投票。
ニシンと数の子は購入してきました。

早く結果が知りたい・・・笑


今後の予定ですが、
10月初旬に印鑑ケースワークショップが1件と
12月のクリスマスに展示販売が1件となりました。


12月には講座で使用したサンプル品セールや
在庫品をお得にお求めいただけるようセールを予定しております。
それまでに新作もご紹介できるよう
制作の手を進めたいと思います。

好きなことだらけで困る。

つい最近、
「夏に向けて爽やかカラーのバッグを・・・」
なんて考えていた気がするのに、
もうとっぷり秋です。
いえいえ、秋かと思っていたら
今朝の旭岳は雪が降っているそう。
北海道の秋はとても短いです。


6月中旬からイベント出展が続き、
その間には百貨店での1週間出展と
同じく百貨店でのキッズワークショップ。
月に3コマのカルチャーセンターがまぐち講座の準備など。
有難いことにマーケットプレイスからのご注文も
途切れることなくいただいており、
毎日ミシンに向かって作業を進めています。



ワタシにとって人生で一番大好きで、
一番夢中になれるのはソーイングです。


二番目は走ること、ランニングで、
三番目は風景や植物や犬の写真を撮ること。
「ワタシの大好きランキング」に今年初登場3位に輝いた写真は、
春からワークショップに通って勉強しました。


四番目以降は「いつかできればいいかな」程度ですが、
この3つはできれば、いやなるべく絶対に
毎日関わりたい項目でして、
なので、お客様からご注文を受けて
毎日がまぐちバッグを作らせていただくという
今現在の状況は
この上ない幸せなことです。


できれば毎日走りたいし、
おもしろいものを見つけたら写真も撮りたいし、
走ってる時には
「あー、カメラとレンズを入れても大丈夫な
ランニング用リュック欲しいなあ」
と思ってます。
そしたら、遠くまで走って写真撮って、また走って帰ってきて
欲望をいっぺんに叶えられるのに。




いろんなことを24時間の中に詰め込んで、
それ以外の作業や準備を隙間にギューギューに押し込んでいたら
夏が終わってました。笑



そんなこんなを踏まえて、
今年の秋冬は
新作や季節にちなんだ作品制作に時間を使いたいなと
考えております。



今週末は石狩浜にて開催のはまなす広場にお邪魔します。


6月に展示販売したハマナスの花をモチーフにした
オリジナルデザイン生地のがまぐちや
ヘアゴム、ピンブローチを今回もご紹介します。
また、大好評だったカットクロス販売も。
これからの季節に嬉しいコーデュロイやネルなど
ほっこり起毛生地のカットクロスをご用意いたします。

販売品のご紹介は近日予定。
どうぞご期待ください。




風邪と慈雨と男梅。

8月最後の日曜は北海道マラソン。
数年前から毎年この日は
最優先でこの予定のために空けております。

今年もエントリーを終え、
千歳JAL、当別スウェーデンの各大会を経て
当日を迎えました。


前日から雨が降ったり止んだりを繰り返し、
スタート直前になっても気温も20℃を下回る天候。

簡素な雨合羽を着て走ることも覚悟していましたが、
スタートする頃には太陽も。

実はマラソン当日の数日前から喉の痛みを感じていて、
どうやら風邪を患ってしまったようでした。
木曜日の朝に最後のランニングを終え、
痛みを取りたくて病院へ行きました。
お医者さん曰く、
「薬を飲んでまで走る必要はないですよね」
とのことでした。
ごもっともw

でも、やっぱり走りたいんです。
大した練習は重ねてないです。
でも、せっかく目指したマラソン大会なので
先生ごめんよ、走っちゃったよ。

今年はEブロック最後尾からのスタートです。
ここからだとテレビ塔のカウントダウンはまだ見えず、残念。




スタートしてから10㎞までは、
雨が激しく降ることもしばしばありました。
今年の北海道は連日猛暑が続き、
降雨量も少なかったとニュースで言ってました。
この雨がこれから実りを迎える作物たちの
恵みの雨となったのかもしれませんね。

我らランナーにも
8月のマラソンを走りぬくための
冷却水となったかもしれません。



ワタシはフルマラソンを走る時に気を付けることが一つあって、
それは
「我慢する」ことです。

周りのペースに惑わされず
あくまでも自分のペースで走ること。
簡単そうで
これがなかなか難しい。



6月の千歳JALでは
その我慢が持続出来ず
前半に想定以上のスピードで走ってしまい
その上、給水もうまくいかずに
20㎞辺りで脱水、
後半はひどく遅めのジョギングがやっとの状態で
5時間以上かけてやっとゴールしました。



なので、
今回は何があっても「我慢」を決意。



スタートしてから
たくさんの人にどんどん抜かされました。

「みんな、すごいなあ」
「ワタシだって去年より早いペースで走ってるのになあ」

余りにも沢山の人に抜かされるので
時々不安になりました。


もしかして、関門に引っかかるくらい遅いペースで走ってる?
それとも私の時計、壊れてる?


自分のペースに問題無しと気づいたのは、
北8条通から新川通へと続く道に辿り着いたときでした。


ファンランとフルマラソンのコースが分かれたあたりで
どうも真っすぐ走れません。
最初は謎でしたが、しばらくして気づきました。
私をどんどん抜かしていったであろう
ランナーの皆さんのペースが、ガクンと落ちたのです。


もうはや?
まだ1/4くらいなのに?


いやいや、明日は我が身。
ぶつからないように、呼吸が乱れないように、
慎重に走ります。


新川駅方面へ曲がってしばらくすると
応援隊の幟が見えてきました。
100mくらい遠くからもすぐに見つけられるピンクの幟。
この幟を見つけることで、これまでどれだけ力がもらえただろう。
今年も幾度も助けていただきます。




新川通へ到着。
ここから往復13㎞の修行です。
しかも往路は向かい風。
既に雨は上がったものの、道路には大きな水溜まりも残ってます。
既に折り返してゴールを目指すエリートランナーの皆さんも見えてきました。

半分まで来ました。
数週間前に走った当別ハーフ完走後は
過酷なコースと酷暑に疲労困憊で
それに比べて気持ちよく、楽しく走れるなあ。
後で確認したら、先日のハーフマラソンより
20分以上早く通過してました。




ランニングの際にいつも思うこのですが、
遅かれ早かれ走り続けていると
はるか遠くに見えてた景色が目前にやってきて、
やがてその景色は自分を通り過ぎていきます。



走るのをやめたら、遠くの景色は永遠に「遠くの景色」のままで、
絶対に自分を通り過ぎていくことはありません。



ついさっきまで遠くの景色だったが見え折返し地点が見えてきたのは
走り続けた人の特典だと思います。



今年も折返しのさんかくが、ワタシの目の前を通り過ぎていきました。

やっと追い風。待ってたよ追い風
ありがとう追い風。
復路での追い風はとても嬉しい。




25㎞を過ぎると、私設エイドが増えてきます。
沿道の応援も少しずつ増えてきます。




28㎞辺りで主人から水とゼリーを受け取りました。
これでエイドの水にこだわらなくても安心。
最初に走った北海道マラソンは
35㎞の関門を超えられなかったのですが、
それだけペースが遅いと、給水所には既に水がありません。
その時の苦い経験があり、
毎年水とゼリーを家族に託して
沿道に来てもらいます。
今年もありがとう。助かりました。




残り10㎞。
スタミナはまだ残っている。
ペースアップしても大丈夫かな。
この時までは、実は本気でサブ4.5を目指してました。
お尻の筋肉に違和感があったものの、
少しずつ上げていけば大丈夫と判断して
脚を進めました。
こんなに思い通りに走れるのは初めてかも。
そして午前中に横目で眺めた北大へ。





40㎞の関門を過ぎたところで、右腕と右膝に違和感を感じました。
何年か前、ランニングの最中に
急に片足に力が入らなくなり、
不思議に思いながらも走り続けたら
翌日から歩くのもつらいほどの痛みが走りました。
それから1か月以上走れなくなった苦い思い出。
あの時と同じ感覚でした。
腕も上手く振れません。
ペースを落とさずに走って、
痛みが出てきて走れなくなったらどうしよう。
ゴールまであと1㎞なのに。
もう少しで完走なのに。




さっきまで絶好調だったのに
もしかしたら4時間半切れたかもしれないのに。
悔しくて悔しくて
自分のスタミナ不足が情けなくて涙が出てきました。




すると、沿道で応援していた一人の女性が
「大丈夫、きっとゴールできるから。
最後まであきらめないで。」
と声を掛けてくれたのです。




そうだ、ワタシ風邪ひいてたんだ。
完走できるかどうかも怪しい感じだったのに、
ここまで走れたじゃない。
ずっと遠くの景色だった北大に戻ってこれたじゃないの。
あとはゆっくり行ったっていいじゃない。
そう、マラソンは次もあるんだから。



涙を拭いて、まずはピンクの幟を目指して
また脚を動かしました。



見えた。
遠くに見えた屯田ブリザーズのピンクの幟。



いつもより近づくスピードは遅くて
でもちゃんと辿り着けた。
そこからゴールまで100mあるかないかの距離を
信じられないくらいのトロさで移動して、
やっとゴール。

最後の2㎞は20分近く掛かりました。
40㎞までの楽しい時間と
残り2㎞の苦悶の時間。
どちらも次へとつながるよい経験となりました。


本当は悔しいけどね。





39から走り始めて
10㎞そこそこのファンランもやっとの思いで完走してた当時は
絶対に無理だと諦めていたフルマラソン。
心のどこかで「いつかきっと」と思い続け、
遠くの景色だった42㎞完走という目標を
遅いながらもいまは達成できるようになりました。



私にとって、今の「遠くの景色」はサブ4です。
練習すればきっと達成できるに違いない。
でも、圧倒的に練習が足りません。
どう考えても走ってません。
でも、ここしばらくはどうしてもその「遠くの景色」を
みたくてたまらない。
それもなるべく若いうちに。
それには走るしかないんです。
練習だけがその景色を見せてくれのだと思ってます。
なので、また走っちゃうんだろうなあ。

まずは膝の様子を見ながらジョギングから。
次は12月の湘南国際マラソンです。
初めての道外エントリー、
初めての冬マラソン。
今から楽しみです。



夜には屯田ブリザーズの皆さんと打ち上げ。

乾杯ビールでお腹パンパンになってから、
何を飲もうかなーと迷っていたら
大好物を見つけました。



でも、相方からは
「キンミヤ焼酎とかさ、男梅の酒とかさ、
あまり女性が飲むイメージ無いんだよね」
と揶揄されていたので、
お店の人に小さい声でこっそり
「男梅サワーください」とお願いしてました。



ワタシ、多分もうすぐおじさんになります。
みなさん、こんなワタクシですが
これからもよろしくです。